がんに効いた食べ物とは?
健康の秘訣は、栄養バランスのとれた食事であって、これが体にいい!なんて言われて情報に振り回されるのは馬鹿げていると思う人も、がん細胞を消滅させた食べ物があると聞くと、ちょっと気になりませんか?
しかも、これらのがんに効果が認められたいう4種の食べ物、とても手に入りやすいものなんです。
その4種の食べ物とは、
- イチゴ
- ブドウ
- ローズマリー
- ウコン(ターメリック)
イチゴもブドウもすでに身近なフルーツ。ブドウはワインで♪なんていう人もいるかも(笑)
ローズマリーは、地中海沿岸地方原産の常緑性低木のハーブ。肉料理の臭みをとったり、オーブン焼きやバーベキューのマリネに使ったりで、西欧料理では古くから馴染みがあります。独特な香りから、アロマテラピーの精油として用いられ、化粧品や石鹸、シャンプーなどの天然香料としてもおなじみのハーブです。
ウコンは、英語でターメリック。日本では、あまり生のものを見る機会はないかもしれませんが、生姜のような根茎で、中が山吹色をしています。カレー用のミックスパウダーの、黄色い成分。着色力が強いので、食用色素として、また、昔は、虫除けパワーを生かして、ウコンで染めた風呂敷で着物を包んだりしていました。
ウコン(ターメリック)の薬効は、古くから知られていますが、アメリカでは、近年ますます注目され、そのままサプリとしてだけでなく、次々と健康飲料や、健康食品の新商品となって市場に出ています。
科学的根拠は?誰が言ってるの?
米国農業研究事業団 ARSの分子生物学者、スーザン J. ズニーノ氏によるリサーチ。
米国農務省 USDAの『How Plants Protect Us』*(植物はいかに私達の体を守るか)という資料で紹介された実験結果を、アメリカの科学雑誌、ScienceDailyが、『Food Compounds That Kill Test-Tube Cancer Cells Analyzed』**(試験管の中のがん細胞を消滅させた食べ物の合成物質の分析)として掲載。
参照元:
*Agricultural Research/March 2008
https://www.fs.fed.us/wildflowers/ethnobotany/documents/HowPlantsProtectUs.pdf
**US Department of Agriculture. (2008, March 10). Food Compounds That Kill Test-Tube Cancer Cells Analyzed. ScienceDaily. Retrieved June 4, 2018 from www.sciencedaily.com/releases/2008/03/080307080638.htm
イチゴ(やブルーベリー)、ブドウ、ローズマリー、ウコン(ターメリック)が含む植物成分、フィトケミカルが、試験管の中でとはいえ、小児がん(急性リンパ性白血病)細胞を消滅させたというニュースは、がんの研究者はもちろん、栄養学者たちの注目を集めました。
その4つの食べ物のどの成分が、がんに効いたの?
この研究では、どのようにしてフィトケミカルが、がん細胞のミトコンドリアに影響を及ぼし、がん細胞を死滅させるという新たな手がかりが発見されました。
しかし、フルーツ、ハーブ、スパイスといった植物が含む天然の合成物(フィトケミカル)が健康な細胞を強化し、がん細胞を消滅させるのかという詳細はまだわかっていないとのことです。
4つの食べ物で、がん細胞に効いているフィトケミカルは、それぞれ下記の通り。
- イチゴのフィトケミカル:エラグ酸、ケンペロール、ケセルチン(クエルセチンとも)
- ブドウのフィトケミカル:レスベラトロール
- ローズマリーのフィトケミカル:カルノソール
- ウコン(ターメリック)のフィトケミカル:クルクミン
まとめ
このリサーチ結果の記事自体は、2008年春にリリースされたもので、少し古いものではあるのですが、この結果をうけて、ケセルチン、レスベラトロール、カルノソール、クルクミンのサプリメントが、広く知られるようになってきたのではないかと思います。
イチゴ、ブドウ、ローズマリー、ウコン(ターメリック)は、そのまま食べたり、お料理に使ったりもできますし、スロージューサーで作るジュースの材料にもなります。
「がんに効く」という表現は、絶対的なものとして使えないとしても、試験管内でがん細胞を消滅させたフィトケミカルが何かわかってきたのであれば、前向きにとらえていいのでは。
がん細胞が、健康な人の体内でも、絶えず現れては消えるものである以上、体に負担を与えることのない安全な食べ物で、がんに効くという説があるのであれば、積極的に取り入れたいなと思います。